クレステッドゲッコー

[クレステッドゲッコー]飼育する前に必要な物や初期費用をご紹介-おすすめの爬虫類ペット-

まつげの可愛いクレステットゲッコーとの出会い

クレステットゲッコーのシュワちゃん

ペットショップで、
まつ毛がふさふさなちっちゃくて可愛いシュワちゃんが、ピンセットについた餌を一生懸命食べてる姿を見て一目惚れし、お迎えすることにしました✨

*クレステッドゲッコーの寿命は10年〜20年と言われています。中には10年以上生きる個体もいます

クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)について

名前について

名前は、「クレステッドゲッコー(Crested Gecko)」

日本名で「オウカンミカドヤモリ(王冠帝守宮)」と言います。

名前の由来は、背中から頭にかけての三角形のトゲトゲ(クレスト)が王冠のように見えることからつけられました。

分類

トカゲの一種で、脊柱動物亜門/爬虫網/有隣目のイシヤモリ科に分類されます。

歴史

クレステッドゲッコーは1866年に発見され、

1994年に再び発見されるまでは絶滅したと思われていたので、一時期は100万円以上の価値がついたみたいです。

また、価格が高いことや、野生下での生態も知られていない為、ペットとして広がるのに時間がかかりました。

日本でペットとして飼育されるようになったのは、1996年以降なので、飼育下としてはまだまだ歴史は浅いです。

寿命

寿命は、様々なサイトで

10年〜最長20年と言われていますが、

歴史の部分で説明した通り、飼育下での歴史はまだ浅いことや飼育環境や個体によって異なります。

ただ、カルシウム入りの人口フードを使用したり、昆虫食・果物などをバランスよく与えることが、長生きの秘訣になると言われています。

出生地・適した環境

出生地は、
フランス領土の「ニューカレドニア」です。

年間の平均気温は24度前後

最低気温は16度、最高気温は26度と、比較的過ごしやすい気温なので

「天国に一番近い島」と呼ばれています。

湿度は50%以上が基本なので、

クレステッドゲッコーの飼育には、霧吹きが必要になります。

また、同じニューカレドニア出身のジャイアントゲッコー(別名ツギオミカドヤモリ)が木の最上部で生活しているのに比べ、クレステッドゲッコーは湿地林の木の低い場所で過ごしています

日光浴について

野性下での生態はあまり知られていないと言われていますが、

クレステッドゲッコーの日光浴は確認されているみたいです。

その為、後に紹介する「くる病」などの骨の病気を防ぐためには、時々日光浴が必要になります。

食べ物

クレステッドゲッコーは雑食性で、花の蜜や果物、昆虫などを食べます。

飼育下では専用のフードが販売されており、昆虫が苦手な方は専用フードのみでも飼育ができます

※ただし、人工フードへの食いつきが悪い子には昆虫を与えます。
 動く虫が苦手な方には冷凍のコオロギや乾燥コオロギ、缶詰めのコオロギも販売されているので、そちらも試してみるものいいかもしれません。

また、ヤモリがよくかかる「くる病(骨が曲がってしまう病気)」の防止には、カルシウムとビタミンDが必要になります。

なので、人工フードより昆虫をよく与えるときは、カルシウムパウダーをまぶして与える必要があります。

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かかりやすい病気

フロッピーテール

フロッピーテールとは、

レイアウトが気に入らなかったり、お気に入りの休める場所がなかったりすると、ケージのガラス面に頭を下にした状態でくっつくようになります。

長時間その体勢でいることで、写真のように尻尾が重力で下に落ち、尻尾の付け根の部分が曲がってしまう病気です。

対策については、別の記事で紹介します。

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くる病

カルシウムやビタミンD不足によって、骨が変形してしまう病気です。

尻尾や背中の変形、歩き方がおかしいなどの症状が出たら、餌の見直しが必要です。

一度変形してしまうと元に戻らないと言われているのでカルシウムとビタミンDは必ず与えるようにしましょう。

ちなみに人工フードのレパシーにはカルシウムやビタミンDなどの病気を防止する栄養素が含まれているのでオススメです。

脱皮不全

栄養不足や湿度が低いことで起こります。

指先や手などの脱皮不全は、手を失うことにつながるので、

日頃の温度や湿度の管理をしっかりと徹底しましょう。

クレスの体について

尻尾

クレステッドゲッコーは過度なストレスや、敵から逃げるために尻尾を自切します。

そして自切した尻尾は2度と再生されません。

また、尻尾には指先と同じように吸着機能がついているので、尻尾を木に巻きつけてバランスを取っている姿をよくみます。

サイズ(cm)

サイズは個体によりますが、

生後2ヶ月で8cm〜10cm

生後3ヶ月で10cm〜13cm

生後半年で15cm〜17cm

成体(生後1年くらい)で20cm〜25cmほどになります。

重さ(g)

重さも個体によりますが、

生後5〜6ヶ月で10g前後

成体(生後1年ほど)になると40g前後になります。

餌の食いつきがいい個体だと50gまで成長することもあります。

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最初に購入するものや、最初にかかった費用

今回はペットショップのベテラン店員さんに、クレステッドゲッコーを飼育するのに必要なものを聞いてきたので、それも踏まえて私がシュワちゃんをお迎えする際に購入した物を紹介します✨

1.飼育ケース

クレステットゲッコーは木の上で生活する生き物なので、ある程度高さのあるものを選びましょう。

私は下の4つの理由で、下記の透明の飼育ケース↓を縦にして使用しています。

  1. スライドして開けるもので、開閉が楽
  2. 開閉部は磁石で止まるので、鍵を閉める手間が省ける
  3. うんちを沢山する幼少期の間はケースが小さいのでお手入れが楽
  4. 最初の初期費用を抑えられる

ただし、サイズが30cm ×20cm ×15cmですので、
成体(20〜25cmほど)には少し狭いかもしれません。
(ちなみに、一年で20〜25cmになるみたいです)

なので、初めから大きい飼育ケースを使用したい方は、下記のもの↓をお勧めします

サイズ:31.5cm x 31.5cm x 48 cm

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2.パネルヒーター

クレステッドゲッコーは24度前後を好むので、パネル式のヒーターを側面に設置してあげます
ヒーターは、温度が高くなった時に逃げ場所を確保するために、飼育容器の側面積の1/3~1/2 になるように設置場所を決めてあげます。

このパネルヒーターには

  1. 3段階の温度調節機能付き
  2. 低消費電力なので電気代の節約になる
  3. サイズは3種類

以上の3つのメリットがあるのでオススメです
*側面に貼り付けるには、テープなどが必要です
サイズが何種類かあるので、飼育ケースに合わせて購入してください。
*W数が8Wと16Wあります。私は節約のため8Wのものを選びました

3.温度計・湿度計

私は、温・湿度を測る部分と温・湿度が表示される部分が別になっている、コード付きのものを買ってしまいましたが、コード付きのものにメリットは感じられませんでした😓

なので、

  • コードレスかどうか
  • デジタルのものか(一瞬で温度と湿度がわかるため)
  • 何度もくっつけて剥がせるものか(掃除する時に外すため)
  • 防水のものか(霧吹きで水をかけるため)

を基準に選ぶのをお勧めします。
また、↓下記のものは全て当てはまるのでオススメです✨

4.餌

成体(1歳以上)は2日に1回、幼体は毎日の給餌が必要です。

コオロギ

私の行ったペットショップでは、コオロギの頭の部分は消化されないみたいなので、幼体のうちは栄養が詰まった体の部分のみを与えているみたいです。

(冷凍コオロギの場合)
*クレステッドゲッコーは湿度の高い地域で暮らしている為乾燥コオロギよりも冷凍コオロギの方が水分を含んでいるので良いみたいです。
*ちなみに、乾燥コオロギも食べます
*インターネットでも販売されていますが、お店で購入した方が安いかもしれません

※売っているお店は少ないです

カルシウム剤・ビタミン剤


人工フードよりコオロギを多めに与える場合、コオロギにまぶして与えます。

*くる病(カルシウムやビタミンDの不足で骨格が変形してしまう病気)の予防につながるので購入をお勧めします

クレステッドゲッコー専用フード

クレステットゲッコーの専用フードには種類は2種類あります

1.粉状のものを水に溶かして与えるタイプ

クレステッドゲッコーの餌といえば「レパシー(REPASHY)」です。
容量が85g・170g・340gと様々ありますが、
幼少期は食べる量も少ない為、85gのものでも1年はもちます。
また、フレーバーも数種類あるため、個体に合わせて購入するのが良いでしょう。
一番よく売られている・食いつきがいいフレーバーはバナナ味です。

2.すでにペースト状になっているタイプ

私の場合、ペットショップで与えていたものが「レパシー」だったので、そちらを購入しましたが、
こちらの方が餌を与える前にいちいち水で溶かなくてすむので便利です。

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4.(餌用のケース)

幼少期のうちは、手から(ピンセットやスプーンを使用して)餌を与えることで、人に慣れさせておくのがいいと思いますが、

クレスは、与えたら与えた分だけ食べるのではなく自分の食べたい分だけしか食べないので餌用のケースを使って置き餌をするのもお勧めします。

5.床材


湿度を保つため、ヤシガラチップがオススメです。
ただし、クレステッドゲッコーの手(吸盤)に入りこんでしまい、吸着力が落ちてしまうので、粒が細かいものは避けましょう

ちなみに、私もヤシガラチップを最初は使用していましたが、
下記の理由で、途中からキッチンペーパーに切り替えました。

  1. 幼少時はフンを沢山するため、チップだとフンが見えづらく、取り省きにくい
  2. 誤飲を防ぐため(クレスの穴掘りは口を使う)
  3. キッチンペーパーでもこまめな霧吹きやウェットシェルターの設置で湿度60%を保てるため
  4. 掃除が楽なので、こまめに掃除ができる=カビ防止のため

6.止まり木・シェルター(隠れ家)

野生のクレステッドゲッコーは、樹上で生活しています。
また、止まり木やシェルター(隠れ家)がないと、逆さまでガラス面に張り付いてしまい、背骨や尻尾が変形してしまう為、止まり木は必須です。

①クレステッドゲッコーが木上で休めるように地面と平行または、少し斜めの場所ができるようなものを選ぶ
②暗い場所ができるようにシェルターを壁に立てかけるか、隠れ家を用意する。

私は、ペットショップのアクアリウムコーナーで流木を購入しました。また、休める場所を作るために流木を斜めにして使用しています!

追加:流木だと、木を洗うときにブラシで擦れるので手入れが楽です(普通の木はブラシで擦ると表面の皮がポロポロ落ちてしまいます💦)

7.その他

  1. 霧吹き
    朝と夜2回に分けて霧吹きをします。
    目安としては、朝霧吹きをし、夜には乾いている状態がベストだそうです。
    また、壁についている水滴で水分補給をするので霧吹きは忘れないようにいましょう
  2. ピンセット(長めのもの)
    コオロギを与える時や、人工フードをピンセットの先につけて与える時に使用します。
    私は、100均のテラリウム用の長いピンセットを使用しています★
  3. 餌ばこor餌を溶かすケース(粉末状の場合)
  4. (装飾品)
    写真に写っているドクロや青色のお城はペットショップのアクアリウムコーナーで購入しました
    植物を置いてみるのもいいかもしれません✨
  5. スプーン
    人工フードをスプーンに載せて与えるのに使用します
  6. 歯ブラシ・使い捨てメラニンスポンジなどの掃除道具
    私は、ケースは100匀で売られているメラニンスポンジを使用し、装飾品には歯ブラシを使用しています

初めにかかった費用まとめ(消費税10%)

個体やモルフにもよりますが、シュワちゃんは¥19,800でした。
中には16万する個体もいるみたいです(*_*)

購入品かかった費用
飼育ケース¥3,058
パネルヒーター¥4,378
温度計・湿度計¥2,068
餌(冷凍コオロギ145匹)¥1,078
餌(レパシー170g)¥2,178
床材¥968
止まり木¥1,408
霧吹き(100円ショップ)¥110
ピンセット(100円ショップ)¥110
餌ケース(100円ショップ)×2¥220
装飾品¥1,204
スプーン(100円ショップ)¥110
掃除用具(100円ショップ)¥220
合計¥17,110

私の場合は、最初は様子見ということで費用を抑えたものを購入しました!
今後購入した中でオススメの物があれば、紹介していきたいと思います★

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