今回は、店員さんや海外のプロに聞いた「クレステッドゲッコーのモルフについて」を紹介していきたいと思います
モルフって何?
クレステッドゲッコーは体に様々な「色」や「模様」が出ます。
この、色や模様(特徴)をモルフと言います。
個体が成長するにつれ、模様が顕著に表れるようになるので、成体になってからの方がモルフの見分けが簡単です。
(例えば私が飼育しているシュワくんは、成体になってからダルメシアン柄が少しですが現れました。)
また、湿度が高めの時も模様が濃くなるのでモルフを確認したい際は湿度を高めにしてみるのもオススメです。
モルフ名の付け方
私が飼育しているシュワくん♂は購入した時は、まだ値段やモルフが書かれていなかったので、モルフは2回目にお店に行ったときに聞きました!
その時に、モルフ名の付け方を店員さんに聞いたところ
- ベースカラー(側部の大部分に現れる色)
- パターンカラー(背中の大部分に現れる色)
- 柄(複数持ってる場合は柄+柄で表す)
の順に名前をつけるみたいです。
ブラウン(ベースカラー)・イエロー(パターンカラー)・ピンストライプ(柄)・ハーレークイン(柄)
↓
ブラウン・イエロー・ピンストライプ・ハーレークイン
体色の変化について
クレステッドゲッコーの『色の変化』を表すために使用される単語です。
ファイアアップ
クレステッドゲッコーが交尾や、狩りをしたい時、または湿度が高い時などに、明るい部分と暗い部分の差がより分かりやすくなり、体色が明るくなる現象を言います。
(色々な理由があると思いますが、私が飼育しているシュワちゃんは、気温が28度前後の時やメスが近くにいる時などにファイアーアップしやすいです)
ファイアダウン
休憩している時の色で、明るい部分と暗い部分の差が分かりにくくなり、淡い色になる現象を言います。
体の色が淡い色になっているときは、まつ毛がだらーんと下がっていたり、飼い主が何かアクションを起こしても反応が遅かったりします。
色の種類
クレステッドゲッコーに見られる色は、
- オレンジ
- レッド
- クリーム
- オリーブ
- ブラウン
- ダークブラウン(チョコレート)
- ホワイト
- グレー
- グリーン
- バックスキン
- ニアブラック
などがあります。
モルフの種類
1.パターンレス
全身が一色のみで表現される個体を指します。
オリーブ色、イエロー、レッドなどの複数の個体で見られます。
最も一般的に見られるパターンレスは赤色です。
※現在は全身が完全にブラックまたはホワイトのクレステッドゲッコーは存在しないみたいです。
また、パターンレスには、白色の唇やダルメシアン柄が出る個体もいます。
2.バイカラー
パターンレスの個体で、背中と側部のカラーが異なる個体を指します。
(全身同色で、お腹と背中で明るさが少し違う色を持つ個体など)
このモルフも赤色の個体が一般的です。
タイガー/ブリンドル
3.タイガー
明るいベースカラーの上に、全身に濃い虎のような縦模様が入っている個体を指します。
ベースカラーには、オレンジやレッドなどがあります。
※模様が体の49%以下の個体
4.ブリンドル
タイガーの個体で、柄がより濃く出ている個体を指します。
数値で説明すると、ベースカラーとタイガー模様の色が約50%/50%の個体をブリンドルと言います。
フレイム/ファイアー/ハーレークイン/エクストリームハーレークイン
どれも同じ模様が入りますが、模様が現れる部分や模様の多さによって3種類に分けられます。
5.フレイムとファイアー
どちらも同じですが、人によって呼び方が変わります。
手足は無地で、タイガーのような模様が背中部分にあります。
側部は、無地または炎のような模様が20%以下(人によります)の個体を指します。
また、背中と頭の模様の色(一般的に暗めの色)が、側部にも見られます。
6.ハーレークイン
フレイムにも見られる炎のような模様が側部だけでなく、手足にも見られる場合、ハーレークインと呼びます。背部にはフレイムと同じくタイガーのような模様が入ります。
7.エクストリームハーレークイン
側部の炎のような模様が80%〜90%ある場合、エクストリームハーレークインと呼びます。
タイガーとよく似ているので、間違われることが多いです。
ダルメシアン/スーパーダルメシアン
8.ダルメシアン
体に斑点がある個体を指します。
バイカラーや、パターンレスに見られることが多いです。
ほとんどの個体は、3個以上の斑点がついていますが、2〜3個しか斑点がないものはダルメシアンに分類されません。(2〜3個でもブリーダーの方がダルメシアンと付けたらダルメシアンになります)
ここでは、10個以上の斑点がついているものをダルメシアンと呼ぶことにします。
9.スーパーダルメシアン
ダルメシアンよりも体に斑点が沢山ついている、または大きい斑点がある個体を指します。
目安として、100個以上の斑点がついている個体を指します。
※写真の個体はぎりぎりスーパーダルメシアンという感じです。
これら2つの境界線も曖昧で、人によって判断が違います。
また、ほとんどの個体の斑点は黒色ですが、赤色、緑色、白色の個体もいるみたいです。
(私が飼育している写真のフーちゃんにも白色の斑点?があります)
ピンストライプ/ダッシュド/ファントム/リバース/クワッド
どれも同じ模様が入りますが、模様の違いによって5種類に分けられます。
10.ピンストライプ
頭から尻尾の付け根まで、背中にホワイトまたはクリーム色の線が2本入っている個体を指します。
ほとんどの場合ハーレークインや、フレーム、タイガーの模様と一緒に現れます。
11.ダッシュドピンストライプ
ピンストライプが途切れ途切れになっている場合、ダッシュドピンストライプと言います。
海外では、「部分的ピンストライプ」と表現されることもあります。
12.ファントムピンストライプ
ピンストライプの中でも、背中にハーレークインなどの他の模様がない場合や、
ピンストライプの部分が、ベースの体色と同じである場合をファントムピンストライプと呼びます。
13.リバースピンストライプ
写真の茶色い線のように、ホワイトまたはクリーム色のピンストライプの横に暗い細い線が現れている個体を指します。
14.クワッド〇〇ストライプ
背中部分に2本線と、左右の側部に線がある個体を指します。
〇〇の部分にはあ、上記に紹介した「ピン」や「ダッシュド」などが入ります。
ピンストライプは海外ではパーセンテージで表現されるみたいです。
(例)100%ピンストライプ、95−99%ピンストライプ
15.リリーホワイト
側部やお腹に広い範囲で白い部分があり、尻尾が真っ白である個体を指します。
個体にホワイトの部分があっても、お腹や側部に広い範囲でホワイトの部分がなかったり、
尻尾が真っ白でない個体は、リリーホワイトとは呼びません。
珍しい個体なので、20万円前後で販売されています。
16.クリームサイクル
オレンジ色のベースカラーで、
クリーム色や明るいイエローのフレームとファイアー*ハーレークイン*エクストリームハーレークインの個体を指します。
※ベースカラーが赤色のものはクリームサイクルにはならないので注意が必要です。
17.ブロンド
暗い色(ダークブラウンなど)のベースカラーで、
クリーム色や明るいイエローのフレームとファイアー*ハーレークイン*エクストリームハーレークインの個体を指します。
18.ハロウィン
暗い色(ダークブラウンなど)のベースカラーで、
オレンジやレッドのフレームとファイアー*ハーレークイン*エクストリームハーレークインの個体を指します。
19.トリカラー
ブラック、レッド・オレンジ、ホワイトの3色を持つ個体を指します。
(例)私の飼育しているシュワくん♂のモルフ
カラー(色)
ベースの色(側部の大部分に現れる色)が、ブラウンで、パターンカラー(背中の大部分に現れる色)はクリーム色です
ピンストライプ
背中にクリーム色または白色の線が2本入っている個体を指します。
ピンストライプにも種類があるので、上記で詳しく解説します。
ハーレークイン
側部と足に白色またはクリーム色の炎のような模様が入っている個体を指します。
シュワくん♂のモルフは、
ブラウン(ベースカラー)・クリーム(パターンカラー)・ピンストライプ(柄)・ハーレークイン(柄)
↓
ブラウン・クリーム・ピンストライプ・ハーレークイン
※成体になってから手の部分にダルメシアン柄が出ましたが、1つしか出でいないのでダルメシアンには分類されません。
(例)私の飼育しているフーちゃん♀のモルフ
カラー
ベースカラーはオリーブ色
パターンカラーはオレンジ・ホワイト・グレーと3種類ありますが、ホワイトとグレーは少ない面積のため、モルフ名には載せません。
スーパーダルメシアン
100個以上の斑点がついている個体を指します。
フーちゃん♀のモルフは、
オリーブ(ベースカラー)・オレンジ(パターンカラー)・スーパーダルメシアン(柄)
↓
オリーブ・オレンジ・スーパーダルメシアン
※側部と手足に若干ハーレークインのような模様が出ていますが、シュワくんと比べると炎柄には見えないのでモルフ名には入れませんでした。
まとめ
以上17種類のモルフを紹介しました✨
クレステッドゲッコーは他にも様々なモルフがあり、
特徴(モルフ)×特徴(モルフ)というふうに名前がつくので、種類が豊富です。
今回紹介したモルフが少しでも参考になれば嬉しいです✨
お読みくださり、ありがとうございました